JAZZ PIANO / LESSON 04

レジェンドはビバップスケールをこう使っていた!(Bud Powellのソロから学ぶVol1)

Written by Seiya Matsushita · Pivo Music School

”有名ジャズピアニストのフレーズを解析してみよう”のコーナーです。
今回は前回のRed Garlandに続き、こちらもレジェンドでありますBud Powell氏のフレーズを解析いたします!

今回取り上げたのは.....
「Anthropology」Live from Café Montmartre, Copenhagen, early 1962
2コーラス目のサビの2小節です。
YouTubeに当時の映像がありましたので載せておきます!

https://youtu.be/TaSDinL6pC8

それでは早速、譜面に起こしたものをご覧ください!

下記、講師演奏動画です。

https://youtu.be/BiFRvxz2oUM?si=0TSo8JV1WuxIL-9Z


このフレーズではビバップフレーズが上手に使用されています!

その名の通りビバップの香りがとても強いフレーズの一つで、Hmp5↓の要素を感じさせる箇所もあります。

まずは1小節目の1拍裏からコードに対して3度の音からスタートしています。
2拍目表で5度を経過し裏拍ではb9の音を使用します。

そしてここからが今回の重要ポイント、ビバップスケールの使用箇所です。
3拍目裏と4拍目裏でビバップスケールが使用されています。

通常、7thではミクソリディアンやテンションにb9が含まれる場合であればHmp5↓を使用することが一般的ですが、ここではM7の音であるC#が使われています。

これはビバップスケール特有の音使いであり重要なポイントです。

C#の音を挟むことで、拍の頭にコードトーンの7thの音が来るようになり、メロディーだけでもコードのサウンドが聞こえるようになります。
8分音符を詰め込むビバップ時代のソロでは、この音使いは大変重要であると言えます。

2小節目の頭は1小節目のビバップスケールを使用したことで7thの音であるCからスタートを切れています。ここではHmp5↓を使用し3拍まで進みます。

4拍目裏で本日三度目の登場であるビバップスケールの固有音C#の音が登場し、次のコードG7の5度の音Dに向かう橋渡しをしています。(この場合Dへ向かうための経過音と解釈するのが自然かもしれませんが....)

さて今回はBud Powell氏のフレーズを解析してみました。
リズムチェンジのサビの入りのD7は様々な局面で弾く機会があると思います。
その際に今回取り上げたアプローチを思い出し使用してみてはいかがでしょうか!

独学でジャズピアノを学ばれている方や、すでにセッションなどに参加している方などのさらなる実力向上の材料になれば幸いです。

第3弾もお楽しみに!

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